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zoom RSS メディアの検証能力を検証する 「沖縄」「ひめゆり」「辺野古」のいま

<<   作成日時 : 2007/07/09 01:52   >>

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文科省の教科書検定によって、沖縄戦の「集団自決」が一躍注目を集めた。「集団自決」は多くの場合カッコつきで書かれる。それは何より自決ということばは自らの意志によって選び取られた死であるが、実際はそうではないと考えられているからだ。「鉄の暴風」(鉄とは銃弾・砲弾を指している)が吹いたと形容される沖縄戦を生き延び、「自決」の光景を目の当たりにした証言者たちは存在した。彼らから見れば、形式として手榴弾で自らの死の最後の一歩を踏み出した住民はいたにしても、そうした状況に人々を追い込んだのは住民を邪魔者(あるいはスパイ)扱いした日本軍の兵士たちであった(強制だった)からだ。

ただ、私はこの場で「自決」の史実(強制があったか否か)自体(一次資料の取り扱いや資料批判を含めて)を議論するつもりはない。ブログあるいはインターネットという媒体がそれを議論するのに適さないと考えるからである。そしてこの記事の焦点は、事実自体に置いていないことから、それについて議論する類のコメントに対しては今回は返答しないつもりであることをあらかじめ述べておく(TBに関しては、「自決」自体を問うものであっても、差別的発言を含んでいるようなものでなければ受け付けるつもりである)。

私がここで考えたいのは、「集団自決」と検定をめぐるマス・メディアの取り扱い方である。文科省の動きや教科書の字句をめぐる問題はむろん大切である。が、そうしたことは伝えられても、一体その大元の問題としての、沖縄戦における住民の位置づけなどの検証をしたり、あるいは戦後「集団自決」というものがどのように位置づけられてきたのかを丁寧にたどる報道がどれだけあったのか、ということである。

「圧倒的な物量を持つ米軍、鬼畜と教えられてきた米兵が島に上陸してきて、その恐怖から住民は自殺したのではないか」と思う方もいるかもしれない。いや、そういう島民も中にはいたかもしれない。が、他方で、近代日本に長らく存在した(今も残る)沖縄(人)差別、戦争後半まで戦略的に重視されていなかった(日本軍は大日本帝国の南の拠点として台湾を重視していた)沖縄に、情勢が不利になるや突貫的に軍事基地を作っていったが故の日本軍・日本兵と住民との摩擦。そういったことが「集団自決」の強制に対して作用しなかったのか?また、それが沖縄の人々の、本土の歴史記述に対する不信を強めているのではないか?マス・メディアはそうしたことの検証を今回の多きな問題に対して充分なだけ行なったのであろうか?

今回こうしたことを私が考えたのは、多摩市内で下記の様な催しがあることを知ったからだ。


「沖縄」「ひめゆり」「辺野古」のいま

日時:7月14日(土)18:30〜21:00

場所:ベルブ永山4階 視聴覚室

(京王線・小田急相模原線永山駅下車徒歩5分)

参加費:300円

主催:多摩平和イベント実行委員会


◆ドキュメンタリービデオ
「ひめゆり戦史 いま問う国家と教育」 1979年、日本テレビ
「空白の戦史 沖縄住民虐殺35年」 1980年、日本テレビ

◆お話
沖縄・一坪反戦地主会(関東ブロック)の上原成信さん


1979年、80年のテレビ番組が、沖縄戦の歴史を通して、戦争の問題、国家の問題にどこまで迫っているのか、非常に興味深い。現在のメディアを考えるためよい比較対照であり、貴重な機会だろう。そしてタイトルを見ると、今のメディアよりも深く問題に迫っているように期待させる(むろん実際に見てみないとわからないし、当時の方が証言できる人々が多かったという事情はあるかもしれないが)。いずれにせよ一見の価値がありそうだ。


※沖縄に関しては既にいろいろと書いているので、興味のある方はあわせてこちらも参照して頂きたい。



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タイトル (本文) ブログ名/日時
集団自決修正への反対の動き
 本土の新聞では見かけなくなった沖縄の集団自決の軍関与を修正した教科書の問題。沖縄では記事になっている。 ...続きを見る
飯大蔵の言いたい事
2007/07/10 02:21
集団自決に軍の関与はありませんでした
http://www.asahi.com/national/update/0930/TKY200709300001.html?ref=rssんなことは30年以上も前に証明されてるラサ#lhasa ...続きを見る
ラサのブログ
2007/09/30 09:52

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内 容 ニックネーム/日時
2007年夏、NHKの「戦争と平和」
特集番組のキャッチフレーズです。


第二次世界大戦から62年近くたち、
戦争体験を語れる人が少なくなりつつあります。

そうした中、
改めて戦争を語り継ぎ、
平和の尊さを伝えることができれば…と、
50を超える番組をお送りします。

これらの番組が、
“戦後62年”の今の社会のありようを、
立ち止まって考えるきっかけになれば、
との期待をこめています。

http://www.nhk.or.jp/korekara/


NHKで憲法アンケート
2007/07/24 21:56

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