女性と年金 ~鴨桃代さん講演 @多摩市~

市内某所でこんなチラシを目にした(下の画像はその一部分)。なんと全国ユニオンの鴨桃代さんが多摩市に来るとのことである。これは注目。年金問題を入り口に、女性の経済的自立や働き方のお話などをしてくれるそうだ。派遣やパートの人などは特に鴨さんのお話は聞いて損はないことと思う。ということで、久々の勝手に宣伝コーナー。


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女性と年金  ~パートの年金すずめの涙 自立できない女性たち~
TAMA女性センター市民運営委員企画講座


講師  : 鴨桃代さん (全国ユニオン 会長)

日時  :12月8日(土) 14時~16時

資料代:300円 

会場 :多摩市立関戸公民館 大会議室

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年金をはじめ、様々な社会制度は、明に暗に性別によって人の扱いを変えてしまう。そうした制度的な壁は社会構造の一部となって、多くの人の生き方を性別というレッテルによって、そのレッテルを貼る必要のない場合にすら変えてしまう(この、必要のない場合こそが何より問題である)。そうした問題に鋭く切り込んでくれる講演を期待したい。


ついでなので、講演とは全く関係のない話だが、ジェンダーについて最近管理人が思ったことから。

TBS系で毎週日曜日13時から、「噂の東京マガジン」という番組をやっている。「やって!TRY」という名物コーナーでは、「いかにも」といったギャルや若い女性に街中で料理や書道をしてもらう。VTRで使われる女性の料理はこれまたひどくて、砂糖と醤油を間違えたり、炎が高く燃えさかるまで焦がしたりというのは朝飯前。最近の若いモンはジョーシキがないからいかんと笑いつつも、現実を知らされたオジサンたち(スタジオ出演の芸能人の多くはオジサンである)は、世代間ギャップに驚くのである。一方で「ヤマンバ」(古いか?)のような、オジサンたちには理解不可能な外見で固めた若者が手際よく料理を作り上げたりする日には、オジサン感動してしまうようである。

そうした設定じたい非常に単純化・ステロタイプ化された図式に乗っている。ジェンダーの固定観念を強化するという害悪が大きいと思う。一層腹立たしいのがこのコーナー、正確には「平成の常識・やって!TRY」ということ。「平成」の常識だというのなら、若い男性だって料理が出なければ恥ずかしいという常識であるべきではないか。しかし男性の料理はほとんど出てこない。たまに出てくる男性は、「料理のできない女性にあきれる彼氏」だったり、「彼氏の方が実は女性より料理が上手い」といった話で、女性のダメさ加減を強める文脈でしか出てこないのである。

というわけでジェンダー的に見るとこの番組は不愉快さを覚えることが多い。しかし私はこの番組をしばしば見ている。それは「噂の現場」というコーナーがなかなか良いと思うからである。ここ数年、一連の「公共事業批判」ブームの起こる前から地道に、行政の奇妙な行動を、しっかりと住民の視点に立って批判してきたからである。

11月25日の放映では、父子家庭(シングルファーザー)の問題を取り上げていた。上記「やって!TRY」のようなジェンダー偏向を見せる反面で、これはジェンダーを取り巻く社会制度について考えるための優れたドキュメンタリーであった(映像の作りのタッチが軽いのがこの「噂の現場」の特徴であるので、ドキュメンタリーと呼ぶことに反対の方もいるかもしれないが、、、)。

元来一人親の世帯(つまり子どもがいる)に対する行政の支援は、子育て支援にせよ収入面にせよ、女性を軸に作られてきた。歴史的には戦争未亡人の増加への対応として形成されてきたにせよ、今に至るまで女性中心の制度が続いてきた背景には、大まかに言って二つのイデオロギー的(語られざる)前提があったと考えられる。(1)離婚した場合、女親が子どもを引き取るのが当然。男性が再婚する場合は別。(2)男性が一人で引き取る希なケースがあるにせよ、男性は女性よりも収入が多いので、支援は不要。ということで、シングルマザーの各種支援(これだって充分ではないことは、NHKスペシャル「ワーキングプアー」などを見れば痛すぎるほど明確である)に比して、シングルファーザーへの支援は、非常に手薄である。

しかし父子家庭は全国で17.3万世帯にのぼる。子育て中の一人親は、子どもが小さいうちは残業も難しい。タダでさえ非正規雇用化の進む現在では、少なからぬ数のシングルファーザーが経済的に苦しいわけである(こうした問題は、昨年春ごろ、NHK「クローズアップ現代」が詳しく扱っていた)。子どもを抱える一人親という条件の下で、性別に関わらず、所得や子どもの年齢、人数で行政の支援は決められるべきである。これが男女平等である。そもそも、子どもの視点から考えれば、他の条件が全く同じであっても、親の性別で自分の家庭への行政への支援が異なるというのは不条理である。この点から考えても一人親への男女差別はあってはならない。

これは男性が「逆差別」によって不利になる一つの例である。基本的には年金や所得税(扶養家族への控除)のように、女性が経済的自立ほかの不利益を被る制度の方が多いわけである。そういった男女の別扱いは結局、男性の中の社会的弱者(シングルファーザーはその一例)をも苦しめることはしっかりと認識しておいた方がいい。特に世の男性。社会的弱者とはつまり、誰でも突然その立場に立ちうるものである。自分がそこに陥ってからでは遅い。高齢者になることも社会的弱者の仲間入りを意味することが多いわけであるからして、年金問題も、むろんその一つである。上の講演はむろん、男性が聞きにいったって構わないのであるぞよ。

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